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数学

2018.02.23

数学と翻訳

数学を翻訳と一緒に考えてみると一番、最初に浮かぶのは「正確さ」とも言えます。多くの方が数学は全て数字であるため間違えられる要素が少ないと考慮しているのではないでしょうか。しかし、数学にも誤訳は発生します。また、意味をすべて変えてしまうものではなくても世界各国で数学の記号の表示が異なるものが多いため、翻訳前に正確な事前調査が必要です。

最近のニュースの中には、Google翻訳のミスでオリンピックで料理を担当するコックさんが卵を15000個配達された’といったものがあります。オリンピックでノルウェーチームの担当のコックさんがもともとは1500個を頼んだのに、Google翻訳の何らかの間違いで卵が10倍もの量で届いたのです。幸いなことに余分の卵は返品が可能だったそうですが、数学に関する翻訳でもこのような事件が起こりえるといったことが分かりますね。

また最初に述べたように、数学は全世界で同じ公式と異論が使われますが国によっていくつかの表示が異なる場合があります。これらの大半は大きな意味は変わりませんが翻訳の質を上げるにあたって重要な要素でもあります。次の例を見てみましょう。

1.「÷」 割り算

日本人であるならだれもが小学校の算数の時間に習った「÷」マークはじつは全世界の中の三か国でしか使われていません。その三か国は日本を含めイギリスとアメリカで、その他の国では単純に「/」や分数表記をしているのです。

2.「×」掛け算

ばつのように書く掛け算の「×」も多くの国では「・」や「*」が使用されるのが一般的です。(だた「・」や「*」は日本でも数学のレベルが上がるにつれ、よく使われます。)

3.区別点、小数点のつけ方

大きな数字を表現する場合、日本では右から三桁ごとに「,」(コンマ)を使います。(例:10,000,000)それに比べ、ベルギーやノルウェーをはじめ多くのヨーロッパの国ではコンマやピリオドなしにスペースだけを使って数字を表記します。(例:10 000 000)少し独特なケースとしてはスイスのアポストロフィに似た「’」記号を使った表記や(例:10’000’000’000)インドの二桁ずつ表記する方法(例10,00,00,00,000)などがあげられます。

このように数学に関する翻訳をする際に各国の記号表記の違いに注目してみるのも翻訳の質を上げるにあたって良いポイントである事が分かります。

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Cambridge, England

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Tokyo, Japan

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