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日常

2017.05.14

学究都市ケンブリッジから発信のトランスレーション

ここ二十余年、数学、医学、科学関係の分野を専門に翻訳者として携わりロンドン近郊からトランスレーションをしていたのですが、最近ケンブリッジに移りケンブリッジからのトランスレーションとなりました。当然、町の環境が変わり新しい雰囲気に接するその中で時間の余裕をみてはケンブリッジの魅力を探りながら散歩をしたり健康も兼ねて走り廻ったりしています。散歩やジョギングのコースは決めず思うがまま体力にまかせ迷い子にならないよう楽しむことを第一にしています。

ケンブリッジがいつも較べられるオックスフォードは大学時代を過ごしているので慣れ知っていますがケンブリッジはこれからです。
先日は人類の宇宙観を変える発見をした偉人アイザック・ニュートンで有名なトリニティーカレッジ(コレッジ)と校門傍のリンゴの木をみて感激!!
あの有名な万有引力の法則を導いた木の末裔といわれるそのリンゴの木をじっくりと眺めながら周りを見渡すとトリニティーカレッジの壮麗な外観が目に入り、次の機会には屋根の上に象徴されている彫像、神学・数学・物理学・法律学4体をみることができればいいなぁと思いながらバイバーイしました。
いくつか訪れたカレッジの中で強く印象に残るのがキングスカレッジ、旅行者でも名前を聞くと誰もが知るぐらい世界的に名を馳せ1441年に設立されています。特に壮麗な礼拝堂、その礼拝堂から全世界に放送されるクリスマスキャロル礼拝式は有名過ぎるかも知れません。高くそびえ立つ礼拝堂はケンブリッジでも壮大な建築でありその規模と美しさで町を圧倒し、礼拝堂の美しい扇形天井は石工の抜きん出た技能の結晶でもあります。見事な職人の手による素晴らしいステンドグラス、そして石造りの天井が調和して荘厳な雰囲気を醸しだします。圧巻されて長い間天井を見上げていたせいか首の動きが鈍く疲れましたが豪華な建築です。

次に小話を1347年に創立されたペンブルックカレッジは偉大な英国首相ウィリアム・ピット(小ピット)を輩出しています。ウィリアム・ピットは1773年に僅か14歳で入学、24歳の時には驚き最年少の首相となり功績を残しています。その功績を讃えるために1831年ロンドンで小ピット記念像を建てるための寄付を募り、反響は大きく寄付金は予想以上に集まり、その余りの寄付金によりケンブリッジのピット館が建てられました。絶大な人気と共に人格者だったことを物語っているようでもあります。小ピットの成長期を過ごしたペンブルックカレッジ、その門楼は14世紀の建築で現在残っている唯一の門楼でゆっくりとみたいです。次は興味をひいたケム川にかかる繊細な構造の木造橋、一般には数学橋と呼ばれ言い伝えは釘を1本も使わずに造ったとされていますが、定かではなく現在の橋は、最初の18世紀の設計を1902年に復元したものとあります。数学を専攻したもので見てみたいなぁとおもった場所です。日本にも有数の大型級木造橋がありますが優しい感じを与え魅力があり惹かれますね。
最新テクノロジーを世界に発信する学究都市ケンブリッジをこれからも探索していきます。

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Cambridge, England

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Tokyo, Japan

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