2018.02.05
誰もが一度は「翻訳アプリ」を耳にした事があるものです。海外の旅行先や外国の方とお話をする時を主な目的に使用される翻訳アプリは、簡便に世界中の人々との意思疎通を助けてくれます。ですが、アプリの中には翻訳が正確でないものが多く、ある時は全く違った意味を表示してしまうものも存在します。アプリの翻訳ミスは言語の語族が大きく違う場合より大きな確率で発生します。これは語順の違いや男性名詞や女性名詞の有無などが主な原因になると見られます。
まだ完璧な翻訳アプリは存在しませんが、最近注目を集めているのが「Genie Talk」と呼ばれる翻訳アプリです。Genie Talk は今年開催される平昌五輪の公式ソフトウェアとして選ばれるほど優れた機能を持つ事で話題です。英語、日本語、中国語をはじめに約28ヶ国語対応であり、音声認識、タイピング認識、カメラ認識までもが可能です。
そこで今回はたまご翻訳が英語、日本語、韓国語とロシア語を使ってGenie Talkを直接テストをしてみました。
一番大事な翻訳自体のクオリティーに対しては、翻訳する言語とされる言語が似ている方が正確である印象を受けました。例えば日本語と韓国語の場合、長く複雑な文章でもほとんどが正確に翻訳可能であり、日本語とロシア語の場合、翻訳ミスがいくつかありました。また、全体的に長くて複雑な文章のよりも短く単純な文章の翻訳の方が優れていました。(短い文章はロシア語翻訳も正確でした。)オリンピックで使われると思われる「宿所にはどう行けばいいのですか?」、「水を下さい」、「トイレは右側です」などのフレーズの翻訳は完璧なので今回の平昌五輪で活躍する事が期待されます。
その他に印象的だったいくつかの特徴は次の通りです。
1.音声認識の性能:他社の翻訳アプリと比べて、優れた音声認識機能を持っています。少し早めに喋っても正確な認識をすることが印象的でした。ただ、同音異義語を含む長い文章の中で文章に合った単語を認識する機能はまだ完璧とは言えません。
2.翻訳文の発音クオリティー:様々な辞書や他のアプリより機械的な響きが弱く、言語本来のイントネーションにかなり近い発音を聞くことが出来ます。
3.カメラ認識:カメラで翻訳したい文章の部分を写真で撮ると、文字の部分に小さいボックスが現れます。翻訳を見たい部分のボックスを選択するとその部分だけが翻訳されます。オリンピックでは表示パネルが多いため、この機能はかなり便利だと思います。
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