2018.06.14
現在、世界中で多くの人々が一般的な薬よりも薬草を使った治療を好んでいる傾向があるそうです。なんといっても、「ハーブ」といったワードだけで健康に良さそうな印象を与えますよね。今回は病気の治療に関わる薬草の種類、日本とイギリスなどで使われたり栽培されている薬草、薬草を服用するにあって必ず必要な知識を見てみましょう。
薬草とは?
病気の治療や健康を保つために使用される薬としての効果がある植物の事を言います。薬草はそのままで使われることが多かったのですが、技術の発達とより良い効果のためにエキス状にしたり、有効成分だけが抽出される事も増えました。また、最近では抽出された成分をそのままではなく、化学的構成を変えて販売する事もあり、ステロイドホルモンがその例となります。難しい名前のあるものだけが薬草なわけでもなく、ニンニクやワサビも薬草の一つとして認定されているそうです。
日本・イギリスで使われるハーブ
日本やイギリスでは昔からいろいろな薬草が使われいてます。各国の代表的な例をいくつか見てみましょう。
【日本】
ヨモギ
昔から体の毒素を排出しいてくれる機能で有名な薬草です。お餅や天ぷら、お茶の形で活用される事が多いですが入浴時にお風呂に入れる事もあります。「万能」として有名であり、ダイエット、肌健康、視力改善や高血圧の予防に効果的と言われています。
タンポポ
飾り用や種を吹いて遊ぶだけの花だと思われがちですが、実は薬草なのです。花の部分、根の部分、葉っぱの部分によって様々な調理法が存在します。効果もたくさんあり、抗炎症効果から貧血治療、腎臓の機能にも良いのだそうです。
センブリ
強烈な苦みを自慢とする薬草です。一般的にお茶にして飲むと腹痛や消化器官の異常に良く効くと言われています。抗炎症作用があると知られているためちょっとした傷にも効果的だそうです。
【イギリス】
ハッカ(Corn Mint)
抗生、殺菌や消臭に効果があるとされています。せき止め薬、かゆみ止めクリームやシップなどの医薬品に使用されます。
イラクサ (Nettle)
およそ古代ギリシャ時代からヨーロッパで頻繁に使用されています。ビタミンCと鉄分を多く含み、貧血予防や関節炎、さらにはアトピーにも効果的だそうです。ここでイラクサは西洋刺草のことであり、日本のイラクサとはまた違ったものです。また、イラクサは触ると皮膚に激痛がはしり、張れるため注意が必要です。
セイヨウオトギリソウ(St John’s wort)
精神的なストレスやうつ病、イライラ解消に適切で睡眠の質を上げることで有名だそうです。これは神経伝達物質のバランスを整える機能から由来するもので、通常うつ病に処方される化学配合の薬より安全で効果的だと注目を集めているそうです。
薬草を使えば健康に対する肯定的な効果を期待できることが分かりました。しかし、薬草によっては他の医薬品との組み合わせに注意しなくてはならないものも意外に多いのです。例えばセイヨウオトギリソウが血液凝固防止薬であるワルファリンと一緒に服用されるとワルファリンの効果減少だけでなく、他の副作用が起こりうるとも言われています。また、薬草によっては体質に合わない物も存在するので、出来るだけ医師との相談後に服用を始めることが進められています。
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