2017.05.04
助数詞とは日本語で何かの‘数’を表す時に、数字の後に物によって違う助詞をつける語要素です。(数+助数詞の形)
現在日本語で存在するのは約500種類ほどだと言われていますが、実際日常生活で使用されるのはそのほんの一部にすぎません。また、日本語で使われる助数詞は中国、ベトナム、韓国などの東アジア、東南アジアでも存在します。今日は助数詞の様々な例と翻訳にあたえる影響を探ってみます。
さて、助数詞には漢語と和語の二種類が存在します。漢語の場合、前の数字は「いち」「に」「さん」と読み、和語の場合は前の数字を「ひと」「ふた」「み」と読みます。
‘枚’を例としましょう。枚は漢語であるため、いち枚、に枚、さん枚と言ったように読みます。それに比べて‘品’は和語であるため、ひと品、ふた品と言ったように読みます。
いくつかの漢語の中には和語の数え方が使用される例外もあります。‘晩’(ひと晩、ふた晩)などがその例です。
英語の場合、通常助数詞は使われず、数詞が直接名詞を修飾します。また物が一つの場合には‘one+名詞’、二つ以上の場合には‘数(two, three, …)+名詞の複数形’といったような表現をします。
例)One girl.
Three girls.
助数詞が存在する東アジアや東南アジアの国々の言語を翻訳する場合、その国の文法に合う適切なものを選ぶ事が非常に重要です。また、似たような意味の助数詞があったとしても、その助数詞が自然な形で文章に収まるのかも判断しなくてはなりません。例えば日本語で棒状の物を数える時は‘本’を使い、韓国でも似たような‘병’と言う表現があります。しかし‘병’はビンを数える時にだけ使われるので枝などを数える時には使えないと言う事です。(ビール二병 ○、 枝二병 ×)
英語や、明確な助数詞が存在しない国の言語の翻訳をする際は比較的簡単であり、名詞を直接数詞で修飾して翻訳をします。
Copyright © 2017
Tamago Translation | All Rights Reserved.