2018.01.29
歯は私たちが食事をし、体に栄養分を取り入れるのに大きな役割を果たします。今回は歯のいろいろな病気に対する治療法などを主に日本とイギリスで比較しながらお話したと思います。
虫歯
歯の表面にある細菌が口の中に入った糖を利用して酸を作り、その酸で歯が溶かされ崩壊されると虫歯になります。年齢に関係なく発生し、詰め物やブリッジ、ひどい場合は抜いてインプラントを使った治療法が利用されます。日本とイギリスの治療法と治療価格を比較してみましょう。
虫歯がまだ大きく広がっていない場合
日本:プラスチックや銀歯で詰める場合が多いです。
プラスチック→約2000円
銀歯→約4000円
イギリス:虫歯の部分が少ししか広がっていない場合はフッ化ニス薬や裂溝封鎖材を歯に塗り、エナメルを強化し酸に強い状態にします。費用は約3000円です。
虫歯が十分に広がったと判断される場合、イギリスも同じように詰める治療法を行いますが価格が約8000円に上がります。
ブリッジの場合、日本は約2万円、イギリスは3万5千円程度します。
インプラント
インプラントとは、歯を失った部分に人工歯根を入れて外見や主に噛む機能を回復させるものの事を言います。ブリッジや取り外し機能のある入れ歯とは違い周囲の歯を傷つけず、しっかり固定される利点があります。そのかわり、手術が必要なため歯茎が健康でない場合や糖尿病、高血圧、肝機能が良くない患者さんには出来ない場合があること、高金額な点が欠点でもあります。
インプラント価格
日本:一本約45万程度
イギリス:一本約29万5千程度(平均2100ポンド)
韓国:一本約15万円程度(平均150万ウオン)!
歯茎の状態などにより価格が上がる場合もあります。
親知らず/Wisdom theeth
名前の由来―
日本:今は親知らずが平均16~18歳にかけて出て来ますが、昔は20歳前後で出てきたと言います。昔の日本人の平均寿命は50歳ぐらいで、親知らずが出て来る時はもう両親が亡くなっている場合が多かったため、このような名前を持つ事になったのだそうです。
イギリス・アメリカ・ヨーロッパの一部など:Wisdom theeth、つまり知恵の歯という意味です。これは他の歯が出てきた幼いころとは違い、賢明で知恵が多い年齢に出て来ると言った理由で名付けられたものです。
韓国:韓国では親知らずの事を사랑니(愛の歯)と言います。これは昔、親知らずが出て来る頃に結婚をする場合が多かったためこのような名前になったと言われます。
実は親知らずは全ての人が持つものでもなく、若い頃にだけ出てくるものでもありません。実際、約30%の人は親知らずを持っていなく、70代になって出て来る人もいるのです。治療法としては抜くのが一番とされています。まっすぐ出てくる場合は抜く必要はありませんが、傾いた状態ではえてくる場合は注意が必要です。
日本では親知らずを抜いたその日はアルコール、運動や長時間入浴を控えることを勧めています。イギリスではその他にも柔らかく、ある程度、冷たい食べ物を食べるよう勧めています。
日本とイギリスでは治療方法と価格面で少しずつ違いがあることが分かりますね。他にも、イギリスでは子供、妊娠中の女性、子供を産んだばかりの女性の歯治療は無料だそうです。このように、今回のテーマについてお話させてもらいました。治療も大事ですが、なによりも日ごろから歯磨きなど口内の清潔を保ち、予防をすることが大切ですね。
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